大人からはじめる歯科矯正

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40、50代からでも間に合う歯科矯正

歯科矯正というと、歯が生え始めた頃から就学時期までといった、子供が行うものというイメージが強いかと思います。しかし現代、歯科医療の発達、矯正器具の開発などが進み、骨がしっかりとしている方であれば40代から50代まで可能な治療となりました。

大人の矯正治療が必要な理由

ではどのような方に、大人の歯科矯正治療が必要なのでしょうか。

  • 歯科矯正をする目的はさまざまですが、綺麗な歯並びになることで対人関係に自信を持ちたい、友人に歯並びを指摘されたなど審美的理由。
  • 出っ歯受け口すきっ歯などで空気が抜けてしまったり、舌の動きが悪くなるために発音が悪く、正しい発声をする目的。
  • 噛み合わせの悪さからくる、顎関節症を和らげたり、しっかりと噛み合うようにすることで、力仕事やスポーツをする際、力を発揮しやすくするなどの目的。
  • 歯並びの悪さによって引き起こされる、口元の清掃不良による虫歯、歯周病や口臭を予防するための目的。噛み合わせはさらに、きちんと噛めると消化機能を助ける働きがあるため、胃や腸などへの負担を和らげたり、顎にある筋肉が刺激され、脳の働きが活発になるともいわれています。

このように、大人の歯科矯正にはメリットが多くあります。平均寿命80年といわれる現代、歯科矯正をするのに成人してからでも遅くはありません。成人してからの矯正は、もう遅すぎると思い諦めている方もおられることでしょう。歯並びを治すことで得られるメリットを考えもう一度、歯科矯正を検討してみてもよいのかもしれません。

歯並びが悪くなる原因

歯並びが悪くなる原因は、遺伝的なものと、習癖など環境的によるものの2種類があります。もちろん遺伝的に両親の骨格の影響は強く受けますが、たとえ歯並びがいい両親でも、その子の歯並びが悪くなることはありますし、子供の時は歯並びが良かった、または歯科矯正を受けてよくなったけれども、大人になって悪くなってくる方もいらっしゃるのです。つまり歯科矯正は一度したら終わりというものではなく、後戻りによってまた治療が必要になる方も多くいます。
上顎の成長が止まり安定する時期がおおよそ15歳〜18歳前後、下顎の成長が安定するのが18歳〜23歳前後といわれていますので、大人になって、骨が安定する時期からの矯正は、むしろ後戻りも少なくメリットも大きいといえます。

大人が受ける最適な歯科矯正とは

大人矯正の種類は大きく分けて3種類あります。ワイヤーを使った従来のマルチブラケット法。もし表側が目立って困るという場合、裏側、舌側に装置をつける舌側矯正もあります。歯を削らずに歯並びが治せますが、抜歯が必要になる場合があります。

治療期間はおおよそ2年〜3年かかることが多いでしょう。後戻りのリスクもあるため、治療終了後、保定装置というものを同じくらいの年数装着する必要があります。また、毎月通う必要があり、都度調整後の痛みがあります。

装置は自身で取り外せないため、しっかりブラッシングしないと、矯正治療後虫歯だらけという場合もよくあります。治療費用は表側が80万円〜100万円、裏側が100万円〜120万円が相場です。毎月の処置量が5,000〜1万円程度かかります。

2つ目は透明のマウスピースを使用したマウスピース矯正(トレー矯正)ですが、バレずに、ご自身で取り外せるメリットがありますが、場合によっては歯と歯の間に隙間を作るため少量歯を削ったり、抜歯が必要な場合があります。

装置を好きな時に取り外せるため、患者の生活習慣に大きく左右され、仕上がりや治療期間が変わることがあります。また、マウスピースを外してきちんと歯ブラシができるので、虫歯になりにくい矯正でもあります。

治療費用の相場は50万円〜150万円と歯の状態によって大きく変わってきます。

3つ目は被せ物、差し歯といわれる補綴物を使用した矯正のセラミック矯正です。補綴物を使用した矯正のため、部分的に気になる歯だけ、噛み合わせを変えずに治療ができます。そのため治療期間は2か月〜6か月、最短3週間で終わることもあります。

歯並びだけではなく、色、形まで変えることができ、微細な審美的リクエストなどに応えることができます。しかし、治療する箇所の歯は削る必要があります。きちんと定期健診やブラッシングなどケアをすれば、何十年も使用することも可能ですが、虫歯や歯周病になった場合、作り直しが必要になります。

治療費用は上の前歯の気になるところだけですと、50万円〜90万円程度が相場となります。

また、上述の3つの矯正治療を併用して行う場合もあります。

歯科医師選び方と歯科医院の選び方

歯科矯正は、一般の歯科医師が簡単に扱える科目ではありません。正しく専門医の歯科医師を選ぶことも大切です。また、歯科医院が自由に治療費用を決められる自由診療のため治療費用の差が大きく、治療に対して不透明な部分もあります。

歯科医院や歯科医師を選ぶ際には、治療の説明、価格やメリット、デメリットを明確に提示してくれることは最低条件です。そして、歯科医院が有名だからといって、その中のすべての歯科医師が歯科矯正をできるわけでもありません。2年〜3年と長期間の付き合いとなる歯科医師ですので、よりよい歯科医療を受けるために、信頼できる歯科医師を選びましょう。

カウンセリング時に質問をした際に、患者が理解できるよう明確に答えてくれるのか、患者の歯、癖、性格、生活スタイルなど、患者の人間性も診てくれるかは、良い歯科医師選びのポイントとなります。また多くの症例写真を使い、自身の技術力を公開している歯科医師かも歯科医師選びのポイントになります。今ではインターネットを使い、多くの情報を手にすることが可能となりました。その中で得た情報と実際に歯科医院に行き、歯科医師のカウンセリングを受け、患者自身が納得した状態で治療が受けられることが大事です。

歯列矯正の基礎知識と矯正歯科の選び方

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