インレーとクラウンの違いは?

インレーとクラウンの違いは?

インレーとクラウンの違いは?

歯科用語の中には、カタカナが並ぶものやむずかしい漢字を使うものなど、読めない語句や意味の分からないものがありますよね。しかも、頻繁に出てくる用語だと、歯医者さんで「それってどういう意味ですか?」とは面と向かって聞きにくいところもあります。

そこで今回は、「インレーとクラウンってどう違うの?」という素朴な疑問を持っているあなたに、その違いを解説します。ぜひ違いを明確に知り、歯医者さんや家族や友人たちとの会話で使ってみましょう。

インレーとは

インレーとは

インレーとは、一言で言えば、詰め物のことです。歯科では「補綴物(ほてつぶつ)」の一つになります。補綴物とは、歯を修復するために詰めたり、被せたりするもののことを言います。

例えば、虫歯治療をすると、歯の虫歯部分を削りますが、歯が欠けた状態ですので、そこへ何かを補填することになります。これまで虫歯治療を受けたことのある方なら、分かると思いますが、その欠けた部分にレジンという白い歯科用プラスチックのレジンや銀歯を詰めると思います。歯が欠けた部分に詰めて、欠損部分を補うもののことをインレーといいます。

また、銀歯を除去して、白いレジンにやり替えるダイレクトボンディング法などもあります。これもインレーの施術になります。

インレーの素材にはどんな種類があるの?

インレーの素材にはどんな種類があるの?

上記でも話に出ましたが、インレーの素材は主に次の種類があります。

保険適用されるもの

  • 銀歯(メタルインレー)…金銀パラジウム合金
  • レジン…歯科用プラスチック

保険適用されない自由診療のもの

  • オールセラミックインレー…100%セラミック
  • ハイブリッドセラミックインレー…レジンとセラミックが混ざったもの
  • ジルコニアインレー…人工ダイヤモンドといわれる硬いジルコニア
  • ゴールドインレー…金

インレーのメリットとデメリットと適応症例

それぞれのインレーには、メリットとデメリットがあります。また適応症例も確認していきましょう。

ただし、適応症例はあくまで一般的なものになりますので、歯の状態によっては、その他の治療でも適用できることもありますし、ここでご紹介した症例でも適用できない場合があります。

歯科医師の診断によって決まりますので、相談してみてください。

保険適用されるもの

保険適応されるインレーの素材のメリットとデメリットとその適応を解説します。

銀歯(メタルインレー)

銀歯(メタルインレー)

【メリット】

  • 金属使用で強度が高いため適応症例が多い
  • 保険が適用されるため安価で利用できる

【デメリット】

  • 見た目が目立つ
  • 金属アレルギーの方は利用できない
  • 経年劣化して下の歯との隙間が空き二次虫歯になりやすい
  • 経年劣化で金属が溶け出し歯茎が黒く染まることがある

【適応症例】

  • 奥歯の虫歯治療後の詰め物など

レジン

レジン

【メリット】

  • 金属アレルギーでも使用できる
  • 保険が適用されるため安価で利用できる
  • 白色で目立ちにくい

【デメリット】

  • 透明感がないため、少々見た目が劣る
  • 吸水しやすいため数年経つと変色する
  • 柔軟性があるが強度に劣る

【適応症例】

  • 小さい範囲の虫歯治療後の詰め物など

保険適用されない自由診療のもの

保険適応外のインレーの素材のメリットとデメリットとその適応を解説します。

オールセラミックインレー

オールセラミックインレー

【メリット】

  • 見た目が白く透明感があり、自然の歯に近い
  • 汚れやプラークがつきにくい
  • 経年劣化や変色がない
  • 金属アレルギーでも使用できる

【デメリット】

  • 歯ぎしりや食いしばりがあると割れることがある
  • 保険が適用されないため費用が高額になる

【適応症例】

  • 虫歯治療後の詰め物など

ハイブリッドセラミックインレー

ハイブリッドセラミックインレー

【メリット】

  • 見た目が比較的、白く自然の歯に近い
  • 金属アレルギーでも使用できる
  • オールセラミックよりも安価

【デメリット】

  • レジンが使われているため変色の恐れがある
  • 歯ぎしりや食いしばりがあると割れることがある
  • 保険が適用されないため費用が高額になる

【適応症例】

  • 奥歯の虫歯治療後の詰め物など

ジルコニアインレー

ジルコニアインレー

【メリット】

  • 強度が高い
  • 見た目が白く透明感があり、自然の歯に近い
  • 汚れやプラークがつきにくい
  • 経年劣化や変色がない
  • 金属アレルギーでも使用できる

【デメリット】

  • 高額になる
  • 硬すぎるため咬み合う歯を傷つける恐れがある

【適応症例】

  • 奥歯の虫歯治療後の詰め物など

ゴールドインレー

ゴールドインレー

【メリット】

  • 適合がいい
  • 強度が高い
  • 強い衝撃でへこむため、咬み合う歯に傷をつけない
  • インレーの下の歯の虫歯リスクが少ない

【デメリット】

  • 見た目が目立つ
  • 金属なので多少、金属アレルギーのリスクがある

【適応症例】

  • 奥歯の虫歯治療後の詰め物など

インレーの治療の流れ

インレーはカウンセリング・診察の後、治療計画を立てて、その後、虫歯治療などの後に、歯を削って歯型取りをします。その後、インレーを技工所で作製してもらっている間は、仮の蓋を詰めて生活します。

インレーができあがったら再び通院し、仮の蓋を外して、インレーを装着して噛み合わせなどを調整すれば治療は終了です。

クラウンとは

クラウンとは

クラウンとは、一言で言えば被せ物のことです。差し歯とも呼びます。これもインレーと同様、補綴物の一種です。まず土台となる歯を削り、そこへ作成した人工歯を被せます。

クラウンには、一部だけを被せるもの、歯の全部を被せるものなどがあります。

クラウンの素材にはどんな種類があるの?

クラウンの素材にはどんな種類があるの?

クラウンにも素材の種類がいくつかあります。

保険適用されるもの

  • 銀歯(クラウン)…金銀パラジウム合金
  • 硬質レジン前装冠…金属冠の前部分にプラスチックを貼り付けたもの
  • 硬質レジンジャケット冠…歯科用プラスチックのレジンだけを使用

保険適用されない自由診療のもの

  • オールセラミッククラウン…100%セラミック
  • ハイブリッドセラミッククラウン…レジンとセラミックが混ざったもの
  • メタルボンド…金属のフレームにセラミックを焼き付けたもの
  • ジルコニアクラウン…人工ダイヤモンドといわれる硬いジルコニア
  • ゴールドクラウン…金

クラウンのメリットデメリットと適応症例

それぞれのクラウンには、メリットとデメリットがあります。また適応症例も確認していきましょう。こちらも適応症例はあくまで一般的なものになりますので、適応できるかどうかは、歯科医師の診断を仰いでください。

保険適用されるもの

保険適応されるクラウンの素材のメリットとデメリットとその適応を解説します。

銀歯(クラウン)

銀歯(クラウン)

【メリット】

  • 金属使用で強度が高いため適応症例が多い
  • 保険が適用されるため安価で利用できる

【デメリット】

  • 見た目が目立つ
  • 金属アレルギーの方は利用できない
  • 経年劣化して下の歯との隙間が空き二次虫歯になりやすい
  • 経年劣化で金属が溶け出し歯茎が黒く染まることがある

【適応症例】

基本的に、前から4番目から後ろの歯についてどのような症例でも可能

硬質レジン前装冠

硬質レジン前装冠

【メリット】

  • 保険が適用されるため安価で利用できる
  • 表面は白色で目立ちにくい

【デメリット】

  • 金属使用のため、金属アレルギーの方は利用できない
  • 透明感がないため、少々見た目が劣る
  • レジンは吸水しやすいため数年経つと変色する
  • 柔軟性があるが強度に劣る

【適応症例】

  • 前歯の治療全般

硬質レジンジャケット冠

硬質レジンジャケット冠

【メリット】

  • 金属不使用のため、金属アレルギーでも使用できる
  • 保険が適用されるため安価で利用できる
  • 白色で目立ちにくい

【デメリット】

  • 透明感がないため、少々見た目が劣る
  • 吸水しやすいため数年経つと変色する
  • 柔軟性があるが強度に劣る
  • 欠けやすい

【適応症例】

  • 前歯の治療全般

保険適用されない自由診療のもの

保険適応外のクラウンの素材のメリットとデメリットとその適応を解説します。

オールセラミッククラウン

オールセラミッククラウン

【メリット】

  • 見た目が白く透明感があり、自然の歯に近い
  • 汚れやプラークがつきにくい
  • 経年劣化や変色がない
  • 金属アレルギーでも使用できる

【デメリット】

  • 歯ぎしりや食いしばりがあると割れることがある
  • 保険が適用されないため費用が高額になる

【適応症例】

  • 前歯の治療全般

ハイブリッドセラミッククラウン

ハイブリッドセラミッククラウン

【メリット】

  • 見た目が比較的、白く自然の歯に近い
  • 金属アレルギーでも使用できる
  • オールセラミックよりも安価

【デメリット】

  • レジンが使われているため変色の恐れがある
  • 歯ぎしりや食いしばりがあると割れることがある
  • 保険が適用されないため費用が高額になる

【適応症例】

  • 前歯・奥歯の治療全般

メタルボンド

メタルボンド

【メリット】

  • 金属で裏打ちされているため強度が高い
  • 銀歯に比べると見た目が良い

【デメリット】

  • 金属により透明感に劣る
  • 金属アレルギーの方は利用できない
  • 金属が溶け出し、歯茎が染まるブラックマージンを起こすことがある
  • 保険が適用されないため費用が高額になる

【適応症例】

  • 奥歯の治療全般
  • ブリッジの治療

ジルコニアクラウン

ジルコニアクラウン

【メリット】

  • 強度が高い
  • 見た目が白く透明感があり、自然の歯に近い
  • 汚れやプラークがつきにくい
  • 経年劣化や変色がない
  • 金属アレルギーでも使用できる

【デメリット】

  • 高額になる
  • 硬すぎるため咬み合う歯を傷つける恐れがある

【適応症例】

  • 前歯・奥歯の治療全般
  • ブリッジの治療

ゴールドクラウン

ゴールドクラウン

【メリット】

  • 適合がいい
  • 強度が高い
  • 強い衝撃でへこむため、咬み合う歯に傷をつけない

【デメリット】

  • 見た目が目立つ
  • 金属なので多少、金属アレルギーのリスクがある

【適応症例】

  • 奥歯の治療全般

クラウンの治療の流れ

クラウン治療は、まずカウンセリングと診察を行い、虫歯治療などの必要な治療の後で、土台となる歯を削って土台を作ります。土台を作ったら、仮歯をはめて数週間過ごした後に歯型を取って、クラウンができあがるまで待ちます。一定期間経ってクラウンができあがったら通院して、クラウンを装着し、噛み合わせを調整して完了です。

【まとめ】インレーとクラウンの違いは?

インレーとクラウンは、詰めるか被せるかの違いがあり、用途や適応位置も異なります。よく理解して、歯科医師との会話で困らないようにしましょう。


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