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マウスピース矯正をする前に知っておきたいこと

マウスピース矯正をする前に知っておきたいこと

歯並びが悪いとは分かっていても、歯列矯正はカッコ悪いし、面倒だからやっていないという方はいませんか?確かに、歯列矯正は何かと目立ちますし、お手入れも面倒なところがありますよね。

しかし、ある一定期間、我慢すれば、きれいで整然とした歯並びになることができます。また、最近では、見た目が特に気にならない歯科矯正法も出てきたりしています。

そこで、今回ご紹介するのは、目立たない透明の矯正装置を用いる、マウスピース矯正について、どんなものなのか、メリット、デメリットをご紹介していきます。

マウスピース矯正ってどんな歯並びのときに行うの?

マウスピース矯正が治療できる歯並び

マウスピース矯正とは、歯の列全体を透明な薄いマウスピースで覆いながら行う矯正のことをいいます。装置は、定期的に交換することで、歯を正しい位置に移動させていきます。一日、数十時間装着することが求められます。主に治療できる歯並びは、上顎前突、過蓋咬合、空隙歯列などです。

上顎前突(じょうがくぜんとつ)とは、いわゆる「出っ歯」のことです。前歯が通常より前に斜めに倒れている状態のことをいいます。過蓋咬合(かがいこうごう)は、上下の歯を噛み合わせたときに、上または、下の歯が隠れてしまう状態です。空隙歯列(くうげきしれつ)とは、歯と歯の隙間が多い状態のことで、一般的にはすきっ歯と呼ばれています。

マウスピース矯正の手順

マウスピース矯正では、まず歯の移動をデジタルシミュレーションして、仕上がりを見て、その最終形になるように、マウスピースを何回かに分けて作成し、それを取り付けていきます。

例えば、インビザラインという方法では、約2週間ごとにマウスピースを交換するといわれています。一つのマウスピースごとに、0.3~0.4mmほどずつずらして作成し、順番に2週間に1個、また次の2週間に1個という形で取り付け、矯正していきます。マウスピースが完成したら、その装着方法や取り外し方のレクチャーを受け、実際に日常生活で使用していきます。

一日17~20時間以上装着することで治療効果が発揮されます。自分で取り外しができるため、食事・歯磨き時には取り外すことができます。

マウスピース矯正のメリット

マウスピース矯正のメリット

では次に、マウスピース矯正のメリットをみていきましょう。

矯正器具が目立たない!

マウスピース矯正の装置は、透明の薄い膜でできていることがほとんどです。よって、装着しても、見た目がブラケット矯正で使用する金属のように目立ちません。

矯正器具を自分で着脱できる!

マウスピース矯正は、まず自分で着脱できることがメリットです。

これまで、歯列矯正といえばブラケット矯正がほとんどでした。これは、金属のワイヤーを用いて、歯の表面に固定して歯を移動させて正しい歯列にする方法なので、自分で取り外すことはできません。

歯科医院でしっかりブラケットによって固定されているからです。しかし、このマウスピース矯正は、一日17時間~20時間以上、自分でマウスピースを装着することで行います。そして、いつでも取り外すことができます。

矯正器具を食事や歯磨きのときに付けなくていい!

従来のブラケット矯正などは、自分で取り外すことができないため、食事のときも、歯磨きのときも付けている必要がありました。しかし、マウスピース矯正は、自由に取り外せるので、食事や歯磨きなど歯を使うときには取り外して通常通り作業が行えます。

矯正費用が比較的安価

マウスピース矯正は、他の矯正方法と比べて、いくらか安価だといわれています。これも、治療法を選ぶ際の一つの参考になるでしょう。

金属アレルギーでも問題なく使える

ブラケット矯正の場合、金属を使うことがあるため、金属アレルギーの場合に使えないこともあります。その場合も、プラスチックのマウスピースなら問題なく使用できます。

マウスピース矯正のデメリット

マウスピース矯正のデメリット

一方、マウスピース矯正にはデメリットもあります。いくつか、そのデメリットをみていきましょう。

一日17~20時間以上装着する必要がある

自分で着脱できることは、自己責任に委ねられているともいえます。必要な時間、装着するかどうかは自己責任です。また、いちいち食事や歯磨きのたびに取り外して装着するのが、面倒という人もいるでしょう。かえってつけっぱなしのほうが楽ということもあります。

矯正できる歯並びが限られる

マウスピース矯正は、矯正できる歯並びが限定されています。ブラケット矯正はほとんどの歯並びに対応できますが、このマウスピース矯正は、それと比べて対応できる症例が少ないというデメリットがあります。

歯ぎしりなどで割れることもある

マウスピースは寝ているときに装着することが多いですが、もし寝ている間に歯ぎしりをガチガチしてしまうと、マウスピースが割れる恐れがあるといわれています。日中ももちろん、強くかみしめる癖があると、割れる恐れがあります。

マウスピース矯正とワイヤー矯正の違い

歯並びを治す治療方法として、主にワイヤーを使う方法、マウスピースを使う方法、歯を削って被せ物で治す方法があります。よく比較されるワイヤー矯正とマウスピース矯正の違いついて見ていきます。

マウスピース矯正 ワイヤー矯正
表側矯正
 裏側矯正(舌側矯正)
虫歯
 歯ブラシは装置を外した状態で行う為、矯正前とリスクはほぼ変わらず、基本的には普段通り磨いていただければ大丈夫です。食事以外は装置をつける為、食後は磨くように心掛けましょう。
患者様自身での矯正装置の取り外しが出来ない為、丁寧に歯を磨かないと虫歯になってしまう可能性があります。特に歯と歯の間の部分や、ブラケット(矯正時に歯の表面につける装置)の周りが虫歯になりやすいです。
特に年齢の若い方は虫歯の進行が早いので、なるべく意識して予防していただくように歯科医師から説明を受けるかと思います。
また、汚れが溜まる事で虫歯だけでなく、歯肉炎を引き起こす可能性もあります。日々のケアが非常に大切になります。
見た目 透明で薄い素材なので、装着した状態でも非常に気付かれにくいです。 ブラケットやワイヤーの矯正装置は客観的に見てわかります。ただしブラケットは基本的に銀色のものが基本ですが、現在は審美性を考慮した色や素材のものもあります。 ワイヤー矯正のうちのひとつです。歯の裏側にブラケットとワイヤーを装着する為、外から見ても矯正してることがわかりません。非常に審美的ですが、費用も治療期間も通常のワイヤー矯正よりかかります。
適応 ワイヤー矯正に比べると症例は限定される。特に重度の歯列不正の方には適応できない可能性があります。 基本的にほぼ全ての症例で適応可能
装着感 あまり感じない。装置が薄い為、違和感は感じにくいです。 徐々に慣れるが、装置が頬の内側の粘膜にあたることで一時的に口内炎ができることもあります。  歯の裏側に装置があるので、舌が装置にあたる為、通常のワイヤー矯正に比べると慣れるまでは話にくさを感じます。

治療期間、費用などは症例や素材やメーカーによって変わります。また、マウスピース矯正はしっかり装着時間を守らないと効果はなかなか現れません。治療期間が延びてしまうことに繋がってしまいます。それぞれメリット、デメリットがある為、患者様にはこれらをご理解していただいた上でご決断してくださればと思っております。

ワイヤー矯正もマウスピース矯正も、ある程度の治療期間はかかりますが、どちらも歯を削らないというメリットがあります。矯正が終了した時、御自身の歯が綺麗に並んでいる状態におそらく感動することでしょう。

マウスピース矯正のよくある質問

マウスピース矯正のよくある質問

マウスピース矯正をこれからやってみたいけれど、初めてなのでどんなものか分からないという方は、色々な疑問や不安があることでしょう。そこでよくある質問をまとめましたので、ぜひチェックしてみてください。

マウスピース矯正はどれくらい期間がかかるのですか?

マウスピース矯正の治療期間は、矯正する歯によって変わってきます。

1年半の方もいれば、2年~3年の方もいます。例えば、すきっ歯は半年~1年程度、出っ歯は1年〜2年程度が矯正期間の目安です。マウスピースを装着している時間は、メーカーによって変わりますが、一日20時間程度が一般的です。

マウスピース矯正の種類で「インビザライン」というのをよく聞きますが、どのようなものなのでしょうか?

「インビザライン」はマウスピース矯正の矯正装置の一つです。インビザラインの他、「アソアライナー」などがあります。

インビザラインは米国のアライン・テクノロジーという会社がカスタムメイドで作製するものです。現在、世界中の各国で使用されている、非常に多くの治療例・治療実績のある矯正治療法です。

また、満足度が高いことで知られています。とくにインビザラインは、デジタル技術によって、矯正のシミュレーションが事前に確認できたり、マウスピースの正確性や再現性が高いのが特長です。

マウスピースをつけながら普通に会話ができますか?人と会話することの多い営業職なので不安です。

話しにくさの点では、ワイヤー矯正の裏側矯正の方が話しにくいといわれています。ただし、マウスピース矯正も多少、話しにくさと共に、相手も聞き取りにくいことがあります。

重要な面接、会議、商談、プレゼンなどの際には、マウスピースを一時的に取り外すことで対応ができるのもマウスピース矯正が人気の理由のひとつです。

ただし、矯正装置を頻繁に外すとなると、どうしても治療期間が長引いてしまいます。話す機会の多い職業の方は、矯正費用次第ですが、一度試してみて、話しにくければ他の話しやすい矯正方法を選ぶのをおすすめします。

マウスピース矯正はどの程度周囲の人から気づかれませんか?

マウスピース矯正の矯正装置は透明で薄型のため、ほとんど周囲に気づかれることはありません。ただ、もちろん透明であってもマウスピースを装着するので、100%気づかれないということではありません。

ワイヤーやブラケット矯正よりもかなり目立たないと考えましょう。

マウスピース矯正で「アタッチメント」というのを取り付けると聞きました。アタッチメントとは何ですか?

アタッチメントとは、マウスピース矯正の際にその矯正能力を強めるのに使用するもので、歯に取りつける突起のようなものです。

マウスピースを装着したときに、歯を動かしたい方向へより圧力がかかるように適切な位置に取り付けます。アタッチメントは、通常、歯と同じ材質、同じ色で作られているので目立ちません。矯正治療が終了した後はきれいに取り除くことができます。

アタッチメントは、マウスピースを取り付けると多少目立つことがあるため、その数を減らしつつ、治療期間を極力長引かせない方向で調整します。

マウスピース矯正をすると虫歯や歯周病になるリスクはありますか?

確かにマウスピース矯正は、マウスピースの装置を丁寧に洗浄しておかないと、汚れが残り、装着している間に菌が増殖する恐れがあります。また、マウスピースを取り外して普通に歯磨きはできるものの、アタッチメントを付けていると、いつもとは異なる感じで、歯磨きがしにくい場合もあるようです。

虫歯や歯周病になってしまうと、先に虫歯や歯周病治療が必要になり、歯を削るとなれば矯正治療の計画も一から練り直しになってしまうこともあります。そのため、マウスピース矯正期間中には、マウスピースの洗浄、普段の歯磨きの徹底を意識することが大切です。

また、矯正治療中、定期的に歯科医院へ通う際には、歯科医師に口の中を見てもらえるため、歯磨き指導も一緒に行ってもらうこともできます。その際に歯のクリーニングを受けるのもいいでしょう。

マウスピースをしながら食事をしても大丈夫ですか?

マウスピース矯正の最中、マウスピースを装着しながら食事をするのは控えていただいております。

理由としては、マウスピースの破損や変形、水分や汁気の多いものや飲み物で、糖分を含むものは、マウスピースと歯の間に糖分が流れ込み、放置すると歯の着色や虫歯などにつながるおそれがあります。

食後は歯磨きをしてからマウスピースを装着するようにしましょう。

マウスピースが壊れたり、失くしてしまったりしたらどうすればいいですか?

マウスピースが壊れることはまれですが、もし失くしてしまっても、ですがまた作り直すことができます。

また、マウスピースは、1週間~2週間ごとに新しいものに交換して、少しずつ歯をずらしていくため、その短い間に壊れるということはほとんどないでしょう。

※マウスピースの作り直しは保証内で対応できたり、有料の場合もあります。

マウスピース矯正のまとめ

マウスピース矯正は、メリットもデメリットもあります。合うかどうかは人それぞれなので、ぜひこれらのすべての要素を客観的に見て、自分に合うかどうかを確認して、歯並び矯正を行っていきましょう。

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