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オーラルケアの正しい基礎知識

オーラルケアの正しい基礎知識

みなさんは、きっと毎日の歯磨きを幼い頃から習慣化して行っていることでしょう。しかし、毎日歯磨きをしていても、虫歯や歯周病になることがあります。また、歯磨きを口臭予防・口臭ケアのために行っているという人も多いのではないでしょうか。でも、なかなか口臭が除去できないこともあるでしょう。

毎日のことだからこそ、しっかり虫歯・歯周病、口臭予防のことも考えて、正しい方法で行いたいものですよね。そこで、今回は、意外と知らない正しいオーラルケアの基礎知識をご紹介します。

意外と知られていない正しいオーラルケアについて

意外と知られていない正しいオーラルケア

みなさんは、正しいオーラルケアの方法をご存知ですか?

オーラルケアといえば、毎食後の歯磨きと寝る前の歯磨きのイメージがあります。適当にササッと磨いて終わらせてしまっているかもしれません。正しいオーラルケアを知るためには、まずその目的を再度確認しましょう。

オーラルケアとは?

口腔内のお手入れのこと。

歯ブラシや洗浄液などを用いて、歯や口の中を清潔に保ち、虫歯や歯周病を予防すること。歯科医院での歯石除去のことをオーラルケアと呼ぶこともある。

オーラルケアの目的

  • 虫歯・歯周病予防
  • 口の中の健康維持・回復
  • インフルエンザ予防
  • 唾液分泌の促進など

オーラルケアの一番の目的は、虫歯や歯周病などの予防です。そのためには、歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや洗口液などの使用も挙げられます。

虫歯や歯周病の予防の先には、生涯に渡って自分の歯で美味しいものを食べ、心身ともに健康な状態を維持するためという目的があります。

また、オーラルケアは自宅で自分で行うのがメインではありますが、近年、定期的に歯科医院で自宅ではできないオーラルケアを受ける人も増えてきています。

欧米では当たり前になっている予防歯科のオーラルケアは、今後ますます日本人にも浸透していくと考えられます。時代の波に乗り遅れないようにするためにも、ピカピカの白く健康な歯を目指して取り組みたいですね。

正しい歯磨き方法

正しい歯磨き方法

正しい歯磨き方法をみていきましょう。

歯磨きの目的は、歯垢(プラーク)を除去することです。この目的を踏まえると、意外と歯を磨けていると思っても、磨けていないことが多いのです。そこで、その正しい歯磨きのポイントを解説しますので、ぜひ日頃の歯磨きがきちんとされているか確認しておきましょう。

基本、歯ブラシは歯にまっすぐ当てる

基本的に、歯ブラシを歯に当てるときには、垂直になるように当てます。例えば、歯の側面を磨くときは、歯ブラシを横向きにして、歯に対して垂直になるように当てます。このときに斜めにならないようにしましょう。

小刻みに磨く

歯ブラシを歯に当てたら、できるだけ小刻みに、5mm~10mmくらいの幅で動かして磨いていきます。大雑把に動かすと細かいところの歯垢をきちんと取ることができません。毛先は歯と歯の細かいすき間にしっかり行き届かせるようにしましょう。

歯と歯肉の境目からもしっかり歯垢をかき出す

歯間はもちろん、歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉の境目にも気を配りましょう。このすき間に対しては、歯と歯肉の溝の部分に斜め方向に歯ブラシを当てて、毛先がしっかり入り込むようにして歯垢をかき出していきます。

歯と歯の間は歯ブラシを縦にして磨くと良い

歯と歯の間は、歯ブラシを横ではなく縦にして磨くと、毛先がすき間に行き届きやすくなります。

歯の冠の溝も丁寧に磨く

磨き残しが出るのは、歯間と歯周ポケットにもあります。例えば、歯の冠部分や虫歯になっている歯の溝です。こちらも大きくブラッシングするのではなく、小刻みに丁寧に磨くことで、溝に詰まった歯垢を取ることができます。

力をこめすぎず軽めに力をかける

歯ブラシを歯に当てる力は、あまり強すぎないほうがきちんと磨けます。目安としては、150g~200gです。キッチンスケールなどを使って一度、自分の歯ブラシを押し当てる力の強さを確かめてみましょう。

歯ブラシの選び方

歯ブラシの選び方

次に道具について解説していきます。もっとも頻繁に使う歯ブラシは、ぜひ自分に合ったものを使うようにしましょう。歯ブラシの選び方のポイントをしていきますので、気になる方は見直してみてください。

ブラシの硬さは健康であれば「ふつう」がおすすめ

歯ブラシを選ぶときに、多くの方が気にしていると思われるのが、ブラシの硬さです。

市販の歯ブラシは「かため」「ふつう」「やわらかめ」の3つをよく見かけます。このうち、歯肉が健康な人は「ふつう」を選びましょう。

一方、歯肉が弱く、傷んでいるという人は「やわらかめ」を選ぶといいでしょう。「かため」は歯肉がしっかりしている人で、汚れをしっかり落としたい人に向いています。ただし、「かため」は歯肉を傷めやすいので、十分注意しましょう。

ヘッドの大きさは前歯2本分くらい

基本的にヘッドの大きさは、前歯2本分くらいの大きさがいいでしょう。ただし、奥歯を磨きたい場合、それでは少し大きすぎることがあります。その場合、ヘッドが小さめのものを選んでください。使い分けるのもおすすめです。

「超極細毛」は歯と歯肉の境目に入り込みやすい

最近では「超極細毛」などの細い毛のものが売られています。

このようなタイプは、歯周ポケットに毛が入り込み、歯垢をかき出しやすいメリットがあります。とくに歯周病予防に役立つといわれています。

「山切りカット」は歯と歯の間の磨き残しを防げる

歯ブラシの毛の部分が「山切りカット」になっている歯ブラシも多いです。

これは、歯と歯の間にブラシが入り込みやすく、磨き残しを防ぐことができます。とくに歯間部分を磨くのが苦手な人におすすめです。

歯磨き粉の種類と選び方

歯磨き粉の種類と選び方

歯ブラシの次に気になるのが歯磨き粉です。正式には「歯磨剤(しまざい)」と呼びます。歯磨剤には、形状、成分によってさまざまな種類があります。

形状で選ぶ

形状は、次の5つに分かれます。

粉タイプ 潤製タイプ 練タイプ 液状タイプ 液体タイプ
形状 粉状 湿り気のある粉状 ペースト状 流動性のあるジェル状 水とほぼ同じ

このうち、市販のいわゆるチューブタイプの歯磨き粉は、ペースト状の「練」タイプです。また、ジェル歯磨きは「液状」、液体歯磨きは「液体」タイプです。

練タイプには多くの場合、研磨剤という歯の表面の汚れをきれいに取りやすくする成分が含まれています。この研磨剤は、強く磨いたり、使いすぎたりすると歯が削られてしまうため、気になる場合には、時々、液状や液体タイプを使うなどしましょう。

液状や液体タイプは、研磨剤が少ないことが多く、発泡剤という泡立たせて歯を磨きやすくする成分が入っていないことが多いです。この発泡剤でかえって磨きにくいという場合には、発泡剤なしのものを選ぶとよいでしょう。また、液状や液体タイプは、どちらも口の中の隅々にまで成分が行き届きやすいというメリットもあります。

これらのことを考慮して、自分がもっともブラッシングしやすいものを選んでください。

成分で選ぶ

歯磨剤は、その含む成分によって次の2つに分かれています。

医薬部外品 基本成分の他、虫歯・歯周病を予防するなどの薬用成分が含まれている。
化粧品 基本成分のみで作られている。

基本成分とは、研磨剤、発泡剤、湿潤剤、粘結剤、香味料、保存剤など歯磨剤の基本的な成分のこと。歯を白くする、口腔内を浄化する、虫歯を防ぐ、歯垢を除去するなどの働きを持つ。

薬用成分とは、フッ化物、殺菌剤、抗炎症剤など、虫歯の発生や進行を抑えたり、歯肉炎・歯周炎の予防をしたりする成分。

市販のほとんどの歯磨剤が医薬部外品です。それぞれ含まれている成分が多少異なるため、自分自身が歯磨きでとくに力を入れたい効果を得られるものを選んでみてください。

ただし、歯磨剤を使うときに注意したいのが、歯磨剤に頼りすぎないことです。歯磨剤はあくまで歯磨きの補助にすぎません。いくら薬効成分の入った歯磨剤を使っても、ブラッシングがしっかりできていなければ、虫歯や歯周病になってしまいます。歯磨剤に頼りすぎず、歯の健康を保つためのサポート役として捉えるようにしましょう。

オーラルケアが不足すると?

オーラルケアが不足

オーラルケアに必要な基本的な道具をご紹介してきました。ではここで、これらの道具を使った毎日のブラッシングを怠ると、どうなってしまうのか確認しておきましょう。

オーラルケア不足を毎日続けていると、次のような順番で歯の健康が損なわれていきます。

  1. 歯に「歯垢」が残ったまま放置する
  2. およそ2日程度で「歯石」に変わる
  3. 歯石は歯ブラシでは除去できず、どんどん硬く、増え続ける
  4. 虫歯・歯周病になるリスクが高まり、口臭の原因になることも

歯垢とは、プラークとも呼ばれるもので、細菌の温床です。この歯垢は白や黄白色をしたネバネバした形態をしているもので、歯にこびりつきます。

細菌自体は唾液によって洗い流されてしまうのですが、代謝物と一緒になって作られる歯垢になると、歯について、口の中をブクブクするうがいだけでは取れなくなってしまいます。よって歯垢がつくられたら、できるだけ早く歯ブラシでブラッシングして取り除くことが大切です。

この歯垢がつきやすいのは、歯間や歯周ポケットといった、歯ブラシが届きにくい場所なので、より丁寧に磨き、さらにデンタルフロスなどを使用することが重要になってきます。

2日ほど経つと、歯垢は「歯石」になります。歯石は歯垢が石灰化したものです。歯石になると、もうブラッシングでは取ることができません。硬く歯にこびりついているからです。放置するとどんどん硬くなり、増え続けていってしまいます。そして虫歯や歯周病のリスクが高まります。

この歯石は歯科医院で専用の器具を使わないと取ることができないため、歯石にならないうちに歯垢をブラッシングで毎日除去することはとても重要です。

歯垢(プラーク)除去率を上げる方法

歯垢を確実に除去するためには、歯ブラシや歯磨き粉だけでは足りないのが現実です。歯垢は歯間や、歯周ポケットにつきやすいため、歯ブラシだけでは届きにくいのです。

そこで隅々まで清掃し、しっかり歯垢を除去するためのオーラルケアの方法をご紹介します。

歯間・歯周ポケットは専用のオーラルケア用品で歯垢除去率アップ

歯間・歯周ポケットは、狭いすき間に入りやすい歯間ブラシ・デンタルフロス・糸ようじといった道具を歯ブラシと併用しましょう。これにより歯垢除去率がアップします。

歯間ブラシの併用

歯間ブラシの併用

歯と歯のすき間に差し入れて使用する、I字型・L字型などがある道具です。歯間にゆっくり挿入し、前後に数回スライドさせて歯垢や食べカスを除去します。

デンタルフロス・糸ようじの併用

デンタルフロス・糸ようじの併用

繊維の糸を歯のすき間にはさみ入れて使う道具です。糸を指に巻き付けるタイプやホルダー付きのものなどがあります。歯の間に差し入れたら、ゆっくり前後に数回スライドさせて歯垢や食べカスを除去します。

多くが使い捨てタイプですので、毎回新しいものを使用するようにしましょう。

奥歯専用ブラシで歯垢除去率アップ

奥歯専用ブラシで歯垢除去率アップ

タフトブラシという奥歯専用のブラシもあります。

歯ブラシのように柄の先にブラシがついていますが、歯ブラシとは異なる、細い尖がった棒状のブラシです。これは、主に奥歯と奥歯の歯周ポケットや、歯並びが悪く、磨きにくいところ、矯正装置をつけている際にはその隙間などの清掃に向いています。

このタフトブラシも状況に応じて使い分けましょう。

舌ブラシを使った舌磨きで口臭予防

舌ブラシを使った舌磨きで口臭予防

口臭が気になる場合には、口臭の大きな原因といわれる舌にある「舌苔(ぜったい)」を掃除しましょう。

舌苔とは、舌にできる細菌の住処で、白い色をしているのが特徴です。この舌苔を取り除くには舌ブラシが必要になります。歯ブラシでもできそうですが、歯ブラシでは硬すぎて、舌を傷つけてしまいます。必ず舌専用の舌ブラシを使用しましょう。

デンタルリンス(洗口液)で最後の仕上げ

デンタルリンス(洗口液)

最後に、デンタルリンス・洗口液と呼ばれるもので口をすすぎ、最後の仕上げをするのもおすすめです。

デンタルリンスとは、口臭予防や口の中の浄化、乾燥予防、清涼感を得るためなどに使われる液体です。口の中に含んで、20~30秒ほどブクブクうがいをしたら吐き出します。

その後、口を水ですすぐ必要はありません。ただ、この方法は一般的な目安ですので、用法・容量などは商品ごとの規定に従って使用してください。

歯科医院でのプロケア(歯のクリーニング)と定期検診

歯科医院でのプロケア(歯のクリーニング)と定期検診

徹底したオーラルケアを実践する場合、ご自身で行うセルフケアだけでは不安なところがあります。歯垢が歯石に変わっているかどうかは、自分で見た目で判断することは難しいものです。

そこで、歯科医院で歯のクリーニング(PMTC)を受けたり、定期的に口の中を診てもらう定期検診を習慣化することで、よりオーラルケアの効率が上がります。

虫歯・歯周病になってしまった、口臭に悩まされているという人は、歯科医院を頼るのも一つの方法です。

歯科医院で行われる歯のクリーニングは、スケーラーという専用の器具を用いて歯垢や歯石を除去したり、歯の着色汚れを除去したりしてくれます。場合によっては、専用機器を用いて歯の表面を清掃することできます。また歯科医師や歯科衛生士による、自宅でのセルフケアの指導もしてもらえます。

オーラルケアについてのよくある質問

オーラルケアについてのよくある質問

最後に、オーラルケアの疑問・不安を解消するために、Q&A形式で確認していきましょう。

歯磨きの最適な時間帯は?

とくに決まりはありませんが、夜寝る前は唾液の分泌が減るため、自浄作用が弱まり、虫歯・歯周病リスクが高まります。夜寝る前は必ず歯磨きをしましょう。

また、毎食後に行うのもおすすめです。ただし、歯磨きはタイミングや頻度よりも、いかに歯垢を除去できるかが重要です。このことを意識しながら歯磨きに取り組んでみてください。

歯ブラシだけでは虫歯や歯周病は予防できないのですか?

歯ブラシの使い方にもよりますが、歯垢は自宅でのケアでは完全に落とすことができません。どんなに丁寧に磨いても、磨き残しは出てしまいます。

少しでも歯垢を落とすために、デンタルフロスなどを用いるのをおすすめします。不安な場合には、定期的に歯科医院でクリーニングや定期検診を受けて、歯磨き指導を受けるのもいいでしょう。

電動歯ブラシは使ってもいいのですか?

電動歯ブラシは、歯ブラシより歯垢を除去する力が強いといわれています。しかし、歯間などのすき間に入り込んだ歯垢は歯ブラシ同様、除去しにくいものです。

また、使い方によっては歯ブラシよりも歯垢が落とせていなかったということもよくあります。上手に使いこなせるのであれば、歯ブラシの代わりに使用するのは問題ありません。

電動歯ブラシでも通常の歯ブラシでも、終わった後の、デンタルフロスやタフトブラシなどを併用するのを欠かさないようにしましょう。

歯科医院で歯の状態を診てもらうのは、どのくらいのペースがいいですか?

歯が健康な状態であれば、半年に1度のペースで問題ないでしょう。まずは、一度歯科医院に行き、歯科医師と相談してみることをおすすめいたします。

正しいオーラルケアのまとめ

オーラルケアは、自分の将来の歯の健康のために欠かせないものです。虫歯や歯周病になってから後悔しないよう、今回ご紹介した方法を参考にして、道具を上手く選んで使用しながら、毎日のケアをしっかり行いましょう。

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