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食後すぐの歯磨きはあり?なし?いつ磨けばいいの?

歯磨き

一昔前に話題になった「食後すぐに歯を磨いてはいけない」という噂。「結局、いつ磨けばいいの?」と疑問に思っていませんか?そこで、実際、食後すぐに歯磨きをすべきなのか、それとも食後すぐは避けて、しばらく経ってからのほうがいいのか、確認していきましょう。

食後に歯を磨く必要性は?

食後は、すぐでもちょっと時間が経った後でも、歯磨きをすることは必要です。なぜなら、歯磨きをしないままでいると、口の中に残った食べカスや糖分などを利用して、口の中に棲んでいる細菌がそれらを餌として分解し、酸が産生されてしまうからです。こうして口の中が酸性に傾くと、歯の表面のエナメル質の成分が溶け出す「脱灰(だっかい)」が始まってしまいます。これは、初期状態の虫歯です。

通常は、唾液がこの脱灰を抑えてくれます。唾液の中に含まれるカルシウムやリン酸が、「再石灰化」と呼ばれる歯の修復を行ってくれるのです。唾液は酸を中和する働きがあるため、細菌によって酸に傾いた口の中も、唾液によって中性になります。

とはいえ、甘いものをだらだらと食べ続けたり、多く食べたりすると、この再石灰化が間に合わなくなってしまいます。食後の歯磨きは、唾液だけに頼らず、食べカスを歯ブラシやデンタルフロスなどでしっかり取ってあげる必要があります。

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食後すぐの歯磨きは避けるべきといわれる理由

しかし、一方で、食後の歯磨き自体はいいものの、食べた後、数分も経たないうちにすぐに歯を磨いてしまうと、歯の再石灰化を妨げるという説があります。その理由は、せっかく食事によって口の中で増えた唾液を洗い流してしまうから。食後しばらくは、唾液の量が多いため、その唾液の力にまかせるというわけです。

もう一つの説として、食後の口内は酸性になっており、歯のエナメル質が一時的に脆い状態になっているというものもあります。

こうした「せっかく食事で増えた唾液を流してしまう」「歯が一時的に脆くなる」という理由から、食後はすぐに歯を磨かず、15~20分ほど時間をおいてから磨くのが正解という説が流れたのです。

果たして、これは本当なのでしょうか? その答えは、歯に関するある学会が否定しており、食後すぐに歯磨きをしても問題ないということに落ち着きました。そもそも、こうした食後すぐの歯磨きが悪い説が流れたおおもとの原因として、「酸蝕症(さんしょくしょう)」を想定した実験が、あたかも一般的な口の中で起きたかのように勘違いされたことにあるといわれています。

つまり、食後すぐに歯を磨くと歯が溶けるのは、酸蝕症ではあり得ることではあるものの、一般的な人の口の中では起こりえないというのです。

酸蝕症とは?

では、「酸蝕症」とは一体どんな病気なのでしょうか。酸蝕症とは、酸を摂取すると、歯が溶けてしまう病気のことです。酸を多く含むものを食べたり飲んだりしていると、歯に透明感が出てきたり、削れたり、知覚過敏を起こしたりします。

原因は、オレンジジュースやスポーツドリンク、清涼飲料水、酢などの酸性飲料の過剰摂取、オレンジをかじる習慣、酸性の薬剤の服用、胃酸の逆流、酸性ガスの吸引などがあるとされています。

通常の歯は、やわらかい象牙質の上に硬いエナメル質で覆われており、酸性飲料などを摂取しても、このエナメル質や表面を覆う唾液が酸の浸透を防いでくれます。しかし、酸蝕症で歯が溶けてしまい、象牙質が露出してしまうことがあります。こうした場合には、酸が浸透してしまうのです。

歯を磨くタイミングは?

通常の歯は、エナメル質で覆われているため、食後すぐに歯を磨いても歯が溶けやすくなることはないといわれています。食事後は、早めに歯みがきをして、歯垢を取り除き、細菌による「脱灰」を防ぐことが重要です。

一般的に、歯を磨くタイミングとして推奨されているのは、毎食後と寝る前です。何分後かというのは、「できるだけ早めに」がいいといわれています。厳密に何分後というのは考えなくていいでしょう。

また、食後の歯磨きを中途半端に行うよりも、寝る前の歯磨きをしっかり行うことのほうが重要だという説もあります。食事によってものが口の中に入ることで、どうしても「すぐに歯を磨かないと虫歯になるのでは?」と感じるかもしれませんが、重要なのは食べかすや糖分を摂り除くことよりも、歯にこびりついた細菌のかたまりである歯垢をしっかりと除去することにあるのです。

歯垢は、うがいだけでは取ることはできないので、歯ブラシやデンタルフロスなどを用いてブラッシングや除去をする必要があります。寝る前は特に意識して歯垢を取り除くようにしましょう。

食後すぐの歯磨きについてのまとめ

食後すぐの歯磨きは、特に問題はないというのが今の定説です。食後はもちろん、寝る前の丁寧な歯磨きを習慣化し、歯垢を取り除くことのほうが重要です。ぜひ虫歯・歯周病予防のためにしっかりと歯磨きを行いましょう。

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